2024年は豊作!白馬産岡山甘栗の収穫と熟成方法
こんにちは!TABITABIブログリレーもあっという間に一周です。
年も明け店舗オープンまで約二カ月となり一日が24時間では足りないしのです。
今回のブログはおそらく長野県では唯一、栽培している岡山甘栗の畑の様子と収穫風景をお伝えします。
さくらファーム栗園の様子
こちらの写真は2024年の10月頃の栗園の様子です。雪の白に見慣れてしまい秋の空と緑がとても綺麗に見えます。(もう春が恋しいです…)
さくらファームでは、約60本の岡山甘栗の木を栽培しています。
国内では希少な中国甘栗の中で、日本の気候等にあい病気に強いものを選別し、岡山県森林研究所が品種登録しました。従来の日本栗種より渋皮離れがよく甘みが強いのが特徴です。岡山では焼き栗にするのが多いみたいです。
白馬の自然の中でのびのび成長中の栗の木は剪定やアブラムシの駆除、下草刈りなどを終えた10月初め頃からの収穫になります。
栗の収穫といえば、とげとげのイガから栗をトングや足などで取り出す作業を想像するかと思いますが、岡山甘栗は枝についたイガが割れて自然に落ちてくる実を拾うだけで良いので、比較的に簡単に拾えます!
木の下をみるとピカピカの栗がたくさん落ちていて、あっちにも!こっちにも!と楽しく収穫できます。(たまに上から落ちてくるイガと栗に注意が必要です!)
そしてもう一つ収穫の大きな助けになるのが秘密兵器「栗拾い器」!
しゃがまずに栗拾いができるので、作業スピードアップと腰に優しい設計でとても便利です。
コロコロとトングを使って4人で30分ほど作業すると…
たくさん拾えました!
ピーク時期は毎日20㎏以上、最大で一日30kgも取れた日も!自然の恵みに感謝です。
今年は気持ちの良い秋晴れの日が多く2週間ほどの間に毎日作業して、合計約140㎏の収穫が出来ました!
収穫後の栗は…
栗は熟して地面に落ちるとどんどん糖分が失われていってしまいます。なのでその日に落ちた栗はその日のうちに拾ってすぐに保存するのが大事なポイントです!
さくらファームの栗は収穫後、熟成をさせてから加工します。栗の熟成とは、収穫後の栗を低温で保存することでデンプンが糖に変わり甘みが増す事です。ゆっくりと熟成させることで、栗本来のほくほくとした食感がより楽しめ、甘さは収穫時の3倍になることもあると言われています。
この栗の熟成ですがなかなか温度管理が難しく、凍るか凍らないかのギリギリ所を探るのに苦労しました。高すぎると熟成が進まず、低すぎると凍ってしまいます。0度~-2度くらいが一番効果的で一日に何回も温度を確認し丁寧に保管しました。
この方法はご家庭の冷蔵庫でもお試しができます!チルド室で3日~4日ほど冷凍保存してから調理した方が、より強く甘みを感じることができるそうです。ぜひ来年の栗のシーズンに試してみてください!
農業部門は日々勉強
まだまだ農業は探り探りの部分が多く、日々試行錯誤を繰り返しています。
ヘーゼルナッツ畑には大敵のカミキリムシ(幹に卵を産み付けてきを枯らしてしまいます)が出現したりコガネムシには葉っぱをかじられ、収穫後の栗の木にはアブラムシが大群でくっつき、サツマイモはネズミ?モグラ?に味見されたり…畑は毎日事件の連発です。
それにめげず、カミキリムシ駆除、コガネムシ捕獲作戦にアブラムシ退治、まだ被害は出てないですがサルやいのしし撃退用の電気柵の設置など対策を進めた2024年でした。
2025年度の収穫もより良いものになり白馬村の名産物を作れるようさくらファーム一同、頑張っております。
今回のブログはここまでです!次回は収穫された、さつまいもと栗の加工風景をお伝えします!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
来週の更新もぜひお楽しみにお待ちください!
しの